今まで、実生活や映像などの世界で多種多様な性格の女子達を見てきた結果【 やっぱり女性って恐いし陰湿だよね 】と思っていましたが⋯
いや~
男性陣の嫌がらせもなかなかなものですね。( この土地での生活しか知らない彼らの言い分も若干わからなくはない部分もありますが⋯ )
潔さは当然、良識の欠片もないし、野蛮で知性も全く感じられない。観ていて気分も悪く、彼らの所業も信じられませんが、
・ひきつりながらも
・気分を害しながらも
なぜかスクリーンから目が離せないんですよね。
作品自体が素晴らしいのは勿論ですが、いろいろな意味で吸引力が物凄い映画でした。
それは、脚本も兼ねた監督の演出のうまさ。鬱屈とした中でも思わず目を奪われてしまうカット。そして、秀逸な演技を見せてくれた、主演のドゥニ・メノーシェとマリナ・フォイスの相乗。
私の中ではもう、彼らの他の出演作に俄然興味が湧くほど、気になる存在になりました。
特に後半、がらりと変わる妻として、母としての強さに引き付けられ、根気と底力とその愛に、心底圧倒されました。
真の愛情や姿は夫婦にしかわからない。
例え娘であっても所詮見える部分は上辺だけ。
まさに、これぞスリラー ⋯
とても見ごたえのある作品でした。