Rena

ある画家の数奇な運命のRenaのレビュー・感想・評価

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)
4.5
誰にだってある、知られたくないことや公にしたくないこと。
どこまでが真実でそうでないかは本人にしかわからないし、それでいいと、私は思います。

辛く悲しく、理不尽なことが横行していたあの時代

後退すら出来ず
何も描けず、何も浮かばない。
懸命にもがいていた彼にとって、支えとなる人がいたこと。そして、ふざけあったり、信頼できる仲間がいたことは、どんなに救いとなったことだろう。

彼の苦しみが全てつながり、解放された瞬間。そして、美しさと儚さが混在する傑作が映し出された時、斬新で圧倒的なパワーとその説得力に、まるで自分がその場に立ち会っていたかのような錯覚に陥る程引き込まれ、鳥肌がたちました。

結局行けなかった、ゲルハルト・リヒター展。いつか彼の作品をこの目で見て、深く深く心に刻みたい。

叶うならばドイツでも
思いを馳せながら 心ゆくまで観賞したいですね。
Rena

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