あまりの熱演に動揺し過ぎて、気持ちの整理と理解が追いつかない⋯
やはり、彼には “華” がありますね。
誰もが羨む “天性の才能の持ち主” とは彼のことを言うのだと心から思いました。
レスリー・チャンが登場すると明らかに雰囲気が一変。場面の質が格段に上がり、一気に引き付けられました。
存在感も佇まいも本当に特別で、唯一無二
初登場シーンはビシッと決まった洋装姿でしたが、そんな彼も、とても素敵でした。
怒った彼が立ち上がり、勢いよく椅子が音を立てて倒れるシーン⋯
それだけで尋常ではないほどの物凄い怒りが伝わってきて、もし私が居合わせていたならば、恐怖で凍りついていたと思います。
一瞥・侮蔑
嫉妬や軽蔑に満ちた冷たい視線
対する 必死に縋りつき、生涯を⋯ と、懇願する姿
とにかく、目の演技が
そして、顔の角度・指先の演技まで、所作の何もかもが美しく、要所要所で見られた様々な眼差しや表情がまぶたに焼き付ついて、胸が苦しくて、
「彼がまだ生きていたら⋯ 」 とか
「この時も辛かったのかな?」 とか
「こんなに全霊を捧げたら身が持たないんじゃないか⋯ 」 など、ついついいろいろなことを考えてしまい、心が乱れ、今にも壊れてしまいそうな劇中の役柄とレスリー・チャンを混同し、心配で心配でしょうがなかった。
リバイバルで上映される度に気になっていた作品。
初観賞でしたが、なんだかたまらなくレスリー・チャンに会いたくなってしまいました。
年齢を重ねた彼はどのような姿で、どんな演技で私たちを夢中にさせていたのだろう。
どうか 穏やかに、そして 幸せでありますように。
これからも、あなたの作品を追い続けます。