イベリー子豚

春に散るのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

春に散る(2023年製作の映画)
4.7
「【GAGA★】&【TBS】のせっかく
W主演のコラボレーション」
「ニアミスしてたら『SLAM DUNK』」
「遠目で見たら『BLUE GIANT』」
「めぐる四季と大分弁とまたもや
喪服だかんな」
「また【尚玄】だ」
「《攻略法はキドニーだ》」
「《アンタみたいに、大事そうにビール飲んでたよ》」
「《だから、母親を守りたくて
ボクシング始めたのか……》」
「この熱量は『あゝ、荒野』『クリードⅠ』!!
ストイック大好き【瀬々】監督の真骨頂やで!!」




ギリギリ、間に合いました。

めっちゃアツかったです。

バキバキの上半身。
キレッキレのシャドー。
ガンギマリで血走った瞳孔。
最速のクロス・カウンター。

世界がボクシングに熱狂する理由が
ここにありました。


そして何より震えたのは
試合後の両者の心構え。


血まみれのボロボロで悔しさを滲ませつつも
《ありがとう……強かったよ》と
勝者を讃えるファイターズ・スピリッツ。


ボクシングは
「敵討ち」でも「殺し合い」でもない。

「真の強さの証明」なんすね。


メテオの輝きを放つ【流星】くんも
老成した渋さと経験値が揺るがない【浩市】さんも
真面目な努力家【板東】くんも
失礼ヘラヘラ最強・天才・イナズマも楽しみ
【窪田】くんも
ヒロインは封印し、
薄幸・芯強・サブ一般人を過去イチで好演していた
【環奈】ちゃんも……。


登場人物、全員がイイ。


ただ
数少ない残念ポイントもありまして。


まず
クライマックスも
スーパースローは使わず、手ブレ上等の
真に迫った激闘が観たかったですね。

邦画の良さは
そこのリアルにあると思います。


そして、最大は
「皿洗いからホテル経営者」の成功物語の方が
相当、気になってしまうというところ。


みんなも
NY版の『お金がない!』は観たいじゃない?笑



さてさて
僕の中では【瀬々】監督作品で歴代No.1。

「晩夏(初秋)にもなって
春に散ってる場合じゃない」なんてイケズは止めて
間に合う方は是非、ご覧ください。



《おい!オメェだよ!お前!!
スマホみてんじゃねぇ!舐めんなよっ!!》