BROOK

アイアンクローのBROOKのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.0
鑑賞日:2024年4月9日
パンフレット:880円


この一家は、呪われていたのだろうか――?


プロレスには全く詳しくなく、、、
この家族のことも全く知らなかったのですが…
A24作品ということで、さらにはbeLEGENDの公式Xのプレゼントキャンペーンでムビチケ前売券(オンライン)が当たったので、鑑賞してきました♪

いやーかなり見入ってしまいましたよ!
プロレスに詳しくなくても、家族ドラマとして充分素晴らしい出来!


ケビンを演じたザック・エフロンの身体の鍛え方が凄まじい。
リアル範馬刃牙かと見まがうほど!!


映画は、レスラーのフリッツが対戦相手を執拗に攻めるシーンから始まります。

最後は必殺の”アイアンクロー”でとどめを!


試合が終わり、フリッツを出迎えてくれたのは妻のドリスと息子のケビンとデビッド。
そんなフリッツはあと一歩で大金を稼げるようになると言い、キャデラックを入手する始末で、ドリスは呆れてしまう。


成長したケビンはフリッツと同じくレスラーの道へ。
三男のデビッドも同じくレスラーとなり、四男のケリーは円盤投げでオリンピック出場を有望視されていた。
五男のマイクはレスラーには向いていなく、音楽の道に進もうとしていた。

息子たちは父に意見することが出来ず…
母は神への信仰心が熱く、あまり意見することはなかった。


ケビンはパムという獣医を目指す女性と出会い、付き合うことに。

そんな中、アメリカはモスクワオリンピックをボイコットとすることになり、ケリーは出場を断念。
フリッツはそんなケリーに対して、プロレスへの転向を進言。

ケビン、デビッド、ケリーの3人で売り出そうとするフリッツ。
3人は瞬く間に有名になっていく。

ケビンはパムと結婚し…
デビッドは世界ヘビー級のタイトルマッチを控え、巡業のために日本に行ったものの、宿泊先のホテルで急死してしまうのだった…。


ケビン、デビッド、ケリー、マイクの4人にフォーカスが充てられているが、調べてみると、マイクの下にクリスがいたようだが、映画では全く触れられていない。

ま、尺のこともあるのである程度の脚色は仕方ない。
エンドロールではクリスを含めて兄弟全員へと感謝の意がありましたね。


映画は、デビッドが急死してから、フォン・エリック家が栄光から転落していく展開となり、そこに家族ドラマが濃厚に織り込まれていて、かなり見応えあり。


ケリーはバイク事故で右足切断…
マイクは試合中の負傷から手術中に珍しい症例を発症し、麻痺が残ってしまい…
最後は2人とも…(略)

フリッツの言うことが”絶対”だったとしても、プレッシャーがあったのだとしても、ここまでの波乱万丈な展開はたしかに”呪われている”と思ってしまいますよね…(汗)

唯一の救いはケビンが幸せな家庭を築いたことでしょうか♪
最後の試合が父との決別だったし、”呪い”から解放されたということかな、、、と。


あと、兄弟たちの“再会”シーンは、感動的でした。


ラストのケビン一家の実際の写真がなんとまぁ微笑ましいこと♪
右側の赤ちゃんがどうなってんのー?と笑ってしまった。


とりあえず、プロレス知らないから観なくても良いかな…と思わずに、
是非ともこの”実話”に基づく作品を観て欲しいところ。
A24のこういう系の作品、ホント良きですよね!!
BROOK

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