イベリー子豚

ソウルに帰るのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

ソウルに帰る(2022年製作の映画)
4.4
「歌謡曲で幕を開ける」
「『セールス・ガールの考現学』と」
「『37セカンズ』に」
「『TAR/ター』が順不同で入り乱れる」
「【ギャスパー・ノエ】のようで」
「【村上春樹】みたいな」
「まさに」
「フランスと韓国のフュージョン・リミックス・
新感覚コミュニケーション・人類学エンタメ」
「徐々に【ゆりやんレトリィバァ】」
「って」
「実は3週前に観てたから
そこまで覚えておらんとです……!!」







やっとこさ、筆が動きました。


やっぱり
面白くて挑戦(挑発)的で
こちらの審美眼を試してくるような
ギンギンに研ぎ澄まされた創作意欲に溢れる作品に
出会うと、言葉がまとまらず
つい、レビューを先送りにしちゃうもんですね。



もう、この映画は一言で「自由」。


キャラクター、ストーリー、脚本、
演出、カメラワークにBGM、衣装やロケーション。


明確なメッセージと主体性さえあれば
ルールやセオリーなんて関係ない。


ジェンダーもコンプレックスも
恋愛も仕事もルーツやアイデンティティも
とにもかくにも「流動的」。


「飲み屋マッチング・オーガナイズ」は圧巻だし
テロップで入る
「そして○年後」のインパクトったら……。笑


いやはやいやはや。

ハッピーもバッドも
エンディングはボーダーレスな時代なんですね。



万人にはハマらないと思いますけど
【ランジャタイ】や【真空ジェシカ】がお好きな
クセつよ有識者なら
お楽しみいただけるかもしれません。