もやし

NOCEBO/ノセボのもやしのレビュー・感想・評価

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)
5.0
最近見たいと思える映画が少なく、でもこの映画を配信一覧で見つけたときは即レンタルしちゃいました笑

上映当時からこのジャケ写のあまりの気持ち悪さにドン引きしていましたが、同時に興味がありました。あらすじを見たら意味わからなすぎてもっと興味が湧きました。

あらすじとしてはどうせ書いても意味わかんないだろうとは思いますが、バリバリのファッションデザイナーの主人公がある日、ダニに寄生されてめちゃくちゃ気持ち悪い姿になった犬(失礼)にブルブルされてダニを飛ばされまくる幻想を見て、首にプックリ腫れが残るというめちゃくちゃ気持ち悪いスタート。

その日から主人公は原因不明の体調不良に襲われ、毎日寝込んでいて仕事も辞めざるを得なくなって、どん詰まり状態。旦那さんがとっても優しくて献身的に支えてくれてはいるが…(本当に最後まで優しい。癒やし。)

そこでいきなり雇った覚えもない家政婦がズカズカ入ってくる。主人公も記憶喪失の症状があったので、あら私ったら雇ったことすら忘れてたのかしら。確かに最近家事とか全然できてないけど。みたいな。

料理とか上手くて献身的で、段々と家族に受け入れられていく。
この家政婦が皆が居ない間に家探り回ったり、かと思ったらとても愛情溢れる対応を取ってくれたりと、よくわからない。この映画は家政婦の動向をずっと追う映画。


内容は難解すぎて何も書けないけど、伏線回収がすごすぎる。何の無駄もなく完璧な終わり方。なんだけど、世界観が素敵すぎてあと30分は見ていたかった。

ある能力についての概念が面白かった。その能力を持った瞬間に世界の摂理が全て晴れやかにわかり、人を癒やす能力、同時に破壊する能力を持つようになる。そしてその人の死に際に遭遇するとその能力が移ってしまう。良くも悪くも。

家政婦は自分がその能力者であることを明かし、主人公を治療する。確かに見る見る良くなっていく主人公。だがある大きな展開を機に……


案の定気色悪い描写それなりにありますが、これはオススメしたいです。
憎らしいけど可愛らしい小学生の娘さん、深い思いやりのある旦那さん。こんなに良い家族だったのに何でこんなことに… まあ、理由と言えるものはあるけどさ…
もやし

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