冥王星

実在した犯罪小説の冥王星のレビュー・感想・評価

実在した犯罪小説(2018年製作の映画)
3.5
オーストリアのTVm。
邦題から受ける印象はある種の見立て殺人かと思うが、その通り。
しかし、謎解きやどんでん返しなど可憐味は一切ない。

素敵な音楽と落ち着いた雰囲気で楽しく話は進んで行きます。

新鋭作家は「あなたの小説は流れるように簡潔してすごく単純」と言いますが、正にその通り。

二人の刑事が解決するまでもなく、犯人は分かります。でも男の刑事はキーマンであり女性は何も出来ない役割として存在しています。

原題は『Die Muse des Mörders』
殺人者のミューズ。なるほどね。

30年ぶりの二人だけの旅行。

作家の息子に対する冷淡さは、許されぬ後悔からか?
ラストの刑事の言葉は今まで通り執筆に没頭しなさい。辛いことを忘れるように。

と取るのは言い過ぎかもしれません。
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