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M3GAN/ミーガンのSSDDのレビュー・感想・評価

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)
4.1
◼︎概要
次世代トイを開発する女性は、妹一家の事故により姪を引き取ることになる。
今まで仕事しか向き合ってこなかった女性は、傷ついた姪と仕事に追われて向き合えず、自身が開発していたM3GANという120cmのAI搭載モデルのチタン製アンドロイドをあてがう。
アンドロイドとの対話で少女は笑顔を取り戻し始めるが…身の回りに不審な出来事が起こり始める…。

◼︎感想(ネタバレなし)
男の子はチャッキー(AI搭載)、女の子はミーガン!世の中にこの二つのモデルが量産されたら人類淘汰は待ったなし。

チャッキーとの棲み分けはどうなるのかなと思っていましたが、女子目線ということとそもそも開発者という当事者目線で消費者として扱うわけではないというストーリーラインはなかなか上手でした。

またデジタルネイティブの依存性の問題や、そもそも情報過多の中今後の子供達の教育に対しての不透明性を危惧する内容などなかなか秀逸な作品でした。

流石ブラムハウスしっかりホラーのツボを抑えた構成と、胸糞が悪くならないレベルでの対象選定などエンターテイメント性を十分に保ったホラー映画として仕上がってました。













◼︎感想(ネタバレあり)
・個人的ポイント
-子守唄
"私はチタン製、弾は弾くぜ
さぁ撃ってこい"
は笑った、そんな歌で寝れるかw

-ビーストモード
廊下ダンシングからの裁断機の刃物をシミターのように構えるのも好きでしたが、個人的には栗坊主を四つ足で追いかける、オカルティックホラームーブが最高。
ゴシックな服を着てたことも相まって、ゲームのブラッドボーン思い出しました。

-殺害対象
あくまでも死ぬのが悪どい人間や、精神的に負の人間のみに絞られており、開発者メンバーなど襲われるものの生かされていたりと映画としての良識性のラインがしっかり線引きされていたことは素晴らしい。
といっても理不尽ホラー好きなので、最後にブルース誤って操作して主人公が死なないか不安(期待?)でした…。

・総評
ヒステリックに騒ぎ立てたり、暴力的衝動起こしたりで姪の不安定さと、精神的な状態を観測したり、すべてのツールハックできて監視できたりでミーガンの全能性がなかなかのホラーでした。
いい感じに終わらせましたが主人公に愛着が持てないのは気のせいでしょうか。
ミーガンが量産の暁には…アイロボットみたいな作品になりそう…。

なかなか楽しませてもらいました。
期待以上でしたね。
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