愉しめた。特撮もよく悪くない作品だ。
とにかくミーガンがキャッチー。
「ロボットの暴走(創造主を越えて)」というオーソドックスなストーリーラインだから、と諦めちゃいけないというか(笑)こういう作品は10年に一度位、時代に沿ってアップデートして作るべきラインかな、と思うわけです。そんな「警鐘系ムービー」としてその都度新たな客を啓蒙しつつ、日進月歩なテクノロジーにパッチを充てていけばいいと思う。
むしろこのテの作品は「暴走」までが勝負で、逆に言えば暴走してからはチャッキーでもなんならハル9000でも変わらない処があり、故に、そこまでが腕の振るいどころだよな、と。
その意味で本作は「教育(育児)」に特化してみせ「デバイス依存」「親を越えるテクノロジーと愛情の相関」と現代的な問題を示してみせる成長もの。グローバル企業が舞台なのもとかく「今」だよね。
白眉なのが会長へのプレゼンシーン。
で、ミーガンがケイディを見事対処するのはそりゃ資金集まるよ!だし、対比するように冒頭でアナログなセラピストを登場させることも忘れていない。その女性セラピストはミーガンより当然無能気味なのだが、そんな彼女に真っ当な科白を吐かせているのも味わいありミソだろう、「ケイディのこの先が心配だ」と。もっともな問題提起を弱い人物にさせている。
暴走してからはスマート家電がジャックされたりIoT の危険性もちゃんと見せてくれるね。
知らずに見だし、主演はアリソンウィリアムズか!となった。本作のエグゼクティブプロデューサーでもあり着実にエラくなってんだなあ、と思った。