FutosiSaito

イヴの総てのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
3.6
 この時代に演劇界のドロドロを暴露したのは、スキャンダラスだっただろう。
 東海テレビの昼ドラを見慣れた今、業界内幕ものでなくとも、ドロドロに違和感はないのだが、感想をひとことで言うならば「女性は怖い」だ。
 大女優(ベティ=デイビスが絶品演技)に憧れて上京し、秘書として働くようになるイヴ(アン=バクスター)があらゆる手を使ってのし上がっていく。
 この映画自体が、物語同様に演技合戦なのだが、ベティ=デイビスに軍配は上がる。
 貫禄とはこのことだ。
 スターと欲望、嫉妬と名声が渦巻く世界を描いたことで評価すべき映画だ。
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