この時代に演劇界のドロドロを暴露したのは、スキャンダラスだっただろう。
東海テレビの昼ドラを見慣れた今、業界内幕ものでなくとも、ドロドロに違和感はないのだが、感想をひとことで言うならば「女性は怖い」だ。
大女優(ベティ=デイビスが絶品演技)に憧れて上京し、秘書として働くようになるイヴ(アン=バクスター)があらゆる手を使ってのし上がっていく。
この映画自体が、物語同様に演技合戦なのだが、ベティ=デイビスに軍配は上がる。
貫禄とはこのことだ。
スターと欲望、嫉妬と名声が渦巻く世界を描いたことで評価すべき映画だ。