ネブュラー

イヴの総てのネブュラーのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
4.2
ある種のリアリティーショー。
芸能の世界におけるダーティーな一面を映し出し、人を踏み台にしスターダムにのし上がる成り上がりの構造を描く。
ベティデイヴィス、アンバクスター両人が主演女優賞を狙いにいくという、映画さながらマイストーリーを語りたがる己の強さからして、この道でのしあがり食っていくには図太さが必要だということを現実に体現しているところが面白い。
その分野で大成した人間のプライド、ニューカマーのハングリー精神や勢いの対立。普遍的な構図であるからこそ、のちにアンバクスターがミュージカル版でマーゴを演じていることを知ったとき、作品としての歴史を感じることができ、メタ的説得力を備えた上で、この原理が循環し続けることを映画、ミュージカルが証明する。
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