ネブュラー

プラットフォームのネブュラーのネタバレレビュー・内容・結末

プラットフォーム(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

資本主義への批判的描写がある一方、共産主義的暴力革命をストーリー的にちょっと良さげな感じで描きながら、こちらとしては平等という名目のもと、他人の行動を制御するためには殺してもいいのかという倫理的疑問を感じるという複雑さ。
全体としてどっちつかずで、結局何がゴールなのかもよくわからないままで、超富裕層の他人の命をかけた壮大で悪趣味な社会実験なんでしょうかという印象。
たしかに人間心理の働き方や、富の分配のされ方は縮図的捉え方ができ、プラットフォームの仕組み上連帯は無理なわけだが、ドン・キホーテとなる主人公の行いが変革をもたらしたのか、もたらさないのか。
ふわっとした部分は置いといて、絵面も大きな変化はなくちょっと退屈だったが、アイデア、設定主体のワンシチュ映画としては、ユニークだと思うし、あのかちゃかちゃぬちゃぬちゃした食描写の気持ち悪さは最高、なんだかんだ観終わって腹がすく映画。
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