エアー版がファミリー層を意識したのか、全体的にフワッとというか中途半端で想像力に欠いたスクアッドだったなという個人的感想だが、今作は露悪的ともいっていいゴア描写とシュールなユーモア、想像力に溢れすぎた、ぶっ飛んだ頭の悪さに振り切った潔すぎる新しいスーサイド・スクワッド。
ポリコレから解放されたかのようにみえてしまう、ジェームズ・ガンのやりたい放題。
今までとは手法の異なるカットも多い印象で、良くも悪くもこれ必要？みたいな変な間を作るカットも散見された印象。
キャラクターの愛着のもたせ方やいじり方は、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー同様天下一品。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのフォーマットが明らかに下敷きとしてはあるわけだが、その上でより自由にヒーローもの、かいじゅうもの、ゾンビものをごちゃまぜにした感じがジャンキーで良かったし、かなり腹いっぱい。キャラクター、ストーリー、映像、音楽など総合的にみたときガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの方が圧倒的に好きではあるが、DCでジェームズ・ガンがアメコミ撮ったらというQがあったら、まさに本作のような映画なんだろうという納得感はすごい。
