小皿

マッチングの小皿のレビュー・感想・評価

マッチング(2024年製作の映画)
3.3
同僚に勧められて夜勤明けで鑑賞。夜勤明けというだけでなく、3月から再開したジムに行って開始時間まで汗を流したこと、風呂に入ってほっこりしたこと、お昼ご飯を食べてお腹いっぱいになったことなど、身体的には何時でも眠れる状態での鑑賞が影響したのかもしれない…
正直なところ、この作品にあまり心が動かされることがなかったという印象です。
開始前は睡魔襲われることもありましたが、始まってからは全然眠くはならなかったです。
ある意味、とても冷静に観ていたように思います。いや、冷静すぎたのかもしれません。
仕掛けられたどんでん返しも全然どんでん返しになっていないように感じましたし、どんでん返しのどんでん返しも、さらにそのどんでん返しのどんでん返しのどんでん返しも、なんか想定内だったのです。
猟奇殺人を扱っているにも関わらず、映像的には猟奇的かもしれないけれど、動機も見えてこないし、怖がらそうとする演出が見えて、逆に怖くはないのでした。
マッチングアプリが出逢いのツールとして今やその存在価値を定着させつつある昨今の世情を、捉えようとして捉えきれなかった感じが否めませんでした。そもそも犯行動機にマッチングアプリが果たしているものがまるで見えなかった。
もともと好きだった土屋太鳳ちゃんは、『八年越しの花嫁』公開当初、ロケ地であった倉敷を旅行した際に、映画の宣伝のためにめざましテレビの取材に来ているのを偶然遭遇して、画面で見るよりも華奢で、可愛らしいオーラを振りまいて取材されているのを見かけて以来、ファンになりました。
今回の作品に於いて、彼女らしさが出たかと言えば、少し首を傾げざるを得ませんが、それでも確かな演技には流石だと思わずにはいられませんでした。
脇を固める俳優さんも、その演技はとても迫力あるものだったし、Snowmanの佐久間くんも演技の拙さが返って役に合っていていい印象を持ちました。
一つ一つの演技は凄いと思うのに、ちょっとしたシーンに違和感があったり、展開にスムーズさを感じなかったりで、その都度我に返らされてストーリーに没入できませんでした。
まぁ、僕には合わなかった作品ってことで…。
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