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夜明けのすべての小皿のレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.5
みなさんのこちらでの評価が高くて、どうしても劇場で観たくなったので、慌てて持っていた原作を読んでからの鑑賞でした。
夜勤明けでしたが、滋賀県では公開しておらず、急遽京都の劇場まで足を延ばしました😅
時間の関係で2時間以上待ち時間があったので、待ち時間を利用して観たかった『ハイキュー!!』の劇場版を観ることができました❗
映画の出だしはある意味原作通りで、かなり期待感が高まったのですが、その後、色々と映画ならではの設定の変更があって、その部分に納得できる部分とできない部分があった印象です。
原作にも?と思える設定はあって、そこの部分を変更したのはいいと思うんですが、映画のパンフレットの表紙にもなっている主人公の藤沢美紗が、もう一人の主人公山添孝俊の髪を切る演出が、原作ほど面白くないというか、二人がお互いをある意味受け入れていく大事な場面だっただけに、残念でした。切った後の髪型がいかにもプロにカットしてもらいましたって感じなのは、どうしても違和感ありました。
この作品の良さでもある二人が勤めている会社の温かくておおらかに二人を受け入れている社長をはじめとした社員さんたちの描き方も弱かったかなぁ。
二人が抱えている問題の部分にも今ひとつスポットライトの当て方が弱いように感じましたし、エンディングは原作と随分違ってしまって、違うエンディングに感じられる意味や魅力があればそれも良しかと思えるのですが、僕には積極的に賛意を抱けるものではなかった感じでした。
仮に僕が原作を読まずにこの作品を観たとして、原作を読んでみたいと思うかと聞かれれば、んーってなったと思うので、先に原作を読んでおいて良かったって思います。
主演の上白石萌音も今回初めて拝見する松村北斗も、それぞれの役にピッタリな感じで、その演技も自然で良かっただけに、そして何よりも面白いと思った原作だっただけに、映画の方はなんだか良くも悪くもない、サラリと自分を抜けていったという印象でした。
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