あまのうずめ

オットーという男のあまのうずめのレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
3.7
オットーは町内で知られる偏屈オヤジ。いつもの様に町内を見回り仕事を辞めた後電話や電気を解約し首吊り自殺を図る。すると部外者侵入禁止の私道に運転の下手な車が駐車しようとしているのを見つけ思わず飛び出て行く。車は向かいに引っ越して来たメキシコ移民の家族だった。


▶︎オリジナルが好きだったのでどうしても比べてしまうが、こちらはトム・ハンクスの魅力と演技が光っていた。ストーリーとしては全くオリジナルの焼き直しで、改めてオリジナルを再鑑賞したが、良いとか悪いとかじゃ無くこちらはやはりハリウッド的ではある。

オットーの生い立ちも妻やルーベンとの過去も端折り、どう地域から浮いて来たのかの現在を想像させる力はあったと思う。

オーヴェをオットーとしたり、若い頃を息子に演じさせたりと、共同プロデューサーを勤めたトムの思い入れも感じ、原作とオリジナルが認められた結果なのだと思った。