じぇいらふ

ゴジラ-1.0のじぇいらふのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.7
話題にはなっていたが、遂に全米1位㊗️を取ってしまって、まだまだヒット中とのこと。そういう意味では2023年間違いなく日本映画史に残る作品。観ないでいたら、こんなにハードルが上がってしまっての観賞😆大丈夫か?笑
結果は。。。良かったです。山崎作品って正直自分の中で、エンタメではあっても微妙にノレない合わない作品多いんですが、この作品に関しては上手くいった感じです。いろんな意味でウェルメイド。とても良く出来た作品だと思いました。ヤマトよりドラえもんより、、、ゴジラが合ってたのか!笑。怪獣モノと朝ドラの融合という意欲的感動大作の奇跡の成功👍👍👍👍

📖特攻隊員敷島浩一は、故障のふりをして整備の島に帰り着く。そこで巨大な怪獣に襲われる。。。戦後、焼け野原の東京で、見ず知らずの女性大石典子と血のつながりの無い幼子と共に暮らす。なんとか生活が落ち着いた矢先、アメリカの核実験の影響で、あの怪獣が遙かに巨大化して東京に襲いかかってくる。。。というおはなし

⚠️以下ネタバレ進行です!!

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良く出来ているなあというポイント。
⚫︎ゴジラが冒頭いきなり出てくる。ちょっと小型サイズですが、プレゴジラということですね。エメリッヒゴジラみたいです。ここで掴みOK。
⚫︎東京を襲うゴジラもクライマックスではなく、前半にいきなり出てきます。あくまでゴジラと対決する人間に焦点をあてて、銀座を破壊するゴジラの恐怖をこれでもかと見せつける。
⚫︎ゴジラの大きさが初代くらいに設定していて、人々とゴジラの全部画面に収まる形で進めているので、恐怖、被害災害感がとてもリアルに表現されてます。逃げ惑う人々とゴジラの恐怖蹂躙ぶり。
⚫︎ゴジラ対小舟の海の対決場面が素晴らしいです。海に浮かぶゴジラのリアルさ。ボロ小舟でこんな速く逃げられるか?は置いといて笑。
⚫︎ゴジラ放射能=アトミックブレスは、歴代最高レベルの凶悪ぶり。というかほとんど核爆発💥です。ここら辺はもう日本人だから出来る確信犯的表現。シンゴジラの表現もユニークで良かったですが、これもいいです。
ゴジラと戦後東京のVFX表現は文句なしにすばらしいです✨

評価の高いドラマパートなんですが、どちらかというとこっちの方が、結構ベタな演技の連続なのでノレるノレないが分かれる感じです。自分ギリ大丈夫でした。みなさん上手いので。朝ドラの何が悪い笑

神木くんは主役として流石ですが、絶賛ヒット女優浜辺美波と青木崇高のツンデレ感がよかったです。吉岡くんは、、、あれでいいのです笑

最大の良く出来てるなあは、脚本のクライマックスの展開を徹底的にハッピーエンドにしたことですね。
少し前の日本映画なら、間違いなく主人公特攻エンドか、奥さん死んでますよね。どちらにしても鬱展開絶対含むはずが、それをしなかったのは大英断だと思います。誰も死なない!
日本映画というよりアメリカ映画的展開。元祖ニッポンゴジラ映画として評価されてますが、内容は嘗ての良い時代のアメリカ映画してます。山崎監督が好きだったハリウッド映画の世界。だからアメリカでヒットしたのかもです。
ここら辺の日本エンタメ映画の超えられなかった壁を突破した感じは、今作最大に評価すべき点だと思いますね。🚢🦖