もももげ子

怪物のもももげ子のネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の夜景で「これ、諏訪湖じゃね?」とわかってしまう私はどんだけ諏訪湖マニアよ?!(笑)

是枝監督はいつも少年やこどもたちを美しく撮るね。
怪物なんて居ない。
みんな「ふつう」(=しあわせ)を求めているだけの傷だらけの人間よ。
「ふつう」なんて幻想でしかないのかもね。

愛の逃避行。
美しい。
こどもの頃は、ずっと友達と一緒に居られると思ってた。
すべて投げ出していつでもどこへでも行けると思ってた。
こどもの頃見た美しい景色や感情を超えるものには、もう出逢えないのかもな…

最後、ふたりだけの世界に行けたのかな?それはそれでしあわせだろうな。

-------
(一晩眠り、追記)
・人間は、いつも誰よりも自分が一番傷ついていると思い込んでしまい、他人を容赦無く(時に無自覚に)傷つけてしまうものだな…。
・こどもの頃って男女の境界が曖昧なものだから、これを安易にLGBTとは結びつけられのではないか?私は結びつけたくはないな…。(こどもの曖昧さもまた懐かしく、儚いな…とも思う)
・瑛太が一番の被害者かもしれん。赴任早々あんなことになったら、職場で味方も居ないし言い返せもしないわな。
・3.5→3.2へ変更。(冷静になった。笑)