休日用事あってカンヌのららぽーとぶらぶらしてたら上映会やってたんで、久しぶりの劇場にて鑑賞。
えっ、カンヌ国際映画祭ってそんな感じじゃないの？ふーん
…
嘘でした。ほんとは恵比寿で観ました。
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嘘でした。ほんとは海老名で観ました。
嘘つきだ〜〜れだ。私を地獄に連れてって🤸🏼
いやぁしかし、面白かった。
今どき珍しいエンドロールの短さ。少ない予算（知らんけど）で、何かと扱いの大変なテーマで、日本映画は成功することができるのか？
出来る
出来るのだ！
悪しき習慣、製作委員会が（あるけど）出張らない作品が如何に一貫性を持つかというのがよくわかる。
監督と脚本を分ける意味がこれまでよく理解できなかったんですが、よ〜〜くわかりました。
さて、本編。
内容にあまり触れるのも野暮ですが、他の人が触れてなさそうな気になった点を二点だけ。
内容に触れます。
結局この話は、ハッピーエンドなのかというところは解釈色々だと思いますが、私は心配になった点がひとつありました。
シングル子持ちしかいない諏訪市（笑）の中でも強烈だった中村獅童演じるストゼロダディですが、湊が彼の家に行って「病気が治った」という話をしたとき、酒に酔ってなかったんですよね。つまり彼のトランスジェンダーに対する差別感は平常だったということ。なんなら、善意でもあった可能性。だから、どう足掻いても彼が引っ越すことは避けられないんじゃないか？と思ったり。でも最後の嵐の中、ストゼロ片手に雨に濡れてたのは実は息子を探してたとか？だとすると若干救われますが、ここはまぁ、微妙ですかね。
あと、依里くんをいじめてた子たちは結局なんの罰も是正もなくそのままだった件。
これは製作陣の思いなんじゃないか。つまりいじめ問題は現実そこにあり、なにも解決も改善もしてないと、語らないことで語ったのでは？
これだけ伏線を綺麗に漏れなく（ほんとにね）回収する作品で、敢えて放置してるのはやはり意図的なものと感じますね。
個人的には、安藤サクラと東京リガンジャーズ兄瑛太が解り合えたのはよかったのかなと思ってます。すごくホッとした。保利先生は学校に戻れないと思いますが、誤解したままされたままというのが最悪でしょうから。
あの2人があれからどうなったか、想像するしかありませんが、最後の方に校長が言った例のセリフ。「当たり前に手に入るものを幸せという。」これはこれから世の中が変わっていくという確信めいた宣言なのではないでしょうか。あらゆる愛の形も、当然のものとして受け入れられる世の中になっていくと。
トロンボーンとホルンによる怪物の咆哮は、そんな希望に対する歓喜の叫びに聴こえました。
雨の上がった森の中を2人が駆けていくラストのカット、光に満ちたスクリーンを劇場で観られただけでも行った価値があったかと思います。
しかし、母親と先生が電車にたどり着いた時まだ嵐だったのに2人が脱出したときは…あぁ…
あ、教授の曲はどれもあきらか教授の曲で、これも劇場で聴けて最高。新曲が聴けるのは、残念ですがこれで最後でしょう。
隣のカップルがドリンクホルダー両側使ってたんで自宅まで尾行してチャッカマンしてやったのですが、それはさておきオススメの作品！さっさと観とけ！
おしまい
