磨

放課後アングラーライフの磨のレビュー・感想・評価

放課後アングラーライフ(2023年製作の映画)
3.6
【アングラー=釣り人】
主人公も作中で言っていたけど、タイトル知ったときはアンダーグラウンドの略だと思ってた。個人的なイメージは、学校帰りに地下格闘技に興ずる女子高生たちのバイオレンスでジャンキーでセクシャルな映画ー

…んなもんこの監督が撮るわけない
(セクシャルな映画は撮るけど笑)


そんな城定秀夫監督作品。釣りを通して友情を育む少女たちの姿を描いた同名小説の実写化である青春映画。

おそらく最近の城定作品では最も公開規模の小さい作品だと思うが、監督作品や青春映画好きにはササると思う作品。
イジメで人間不信になった少女が主人公だけにやや陰鬱でもごもごした展開が続くけど、ベタながらも関西弁でどつき合う他の女子たち(少しドロドロした部分も逆にリアル)や抜群の存在感を誇る宇野祥平さんの安定感など見ていて楽しい作品。観終わった後の爽快感や満足感はやはり良質青春映画だった。

全体的に関西弁がちょっと違和感だったけど、こんなのはご愛嬌。純主役といっても過言ではない椎羅役のまるぴちゃんが名前の通り◯(笑)



そういえばこの“放課後”という言葉、愛知県ではあまりピンと来ない方が多いです(流石に意味はわかる)。
愛知県(少なくとも西三河地方)では【放課=授業の合間の休憩】という意味で使われてるので、放課後の意味はただの授業になっちゃいますな(笑)
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