原作既読。
TVシリーズも全部見ている。
原作の中でもボリュームが大きくて人間関係も複雑な広島編。
映画になって2時間余りでとてもよく纏まっていた。
整(菅田将暉)のキャラクター作りが的確で、理屈っぽくて面倒くさい、それでも人のこころに寄り添うことができる優しい人。
犯罪者になってしまったガロ(永山瑛太)の代わりに、広島の古くから続く名家の遺産相続争いの謎を解く。
探偵ものでもなく、巻き込まれながらも少しずつ不可解なことに臨んでいく大学生。
もちろん原作がしっかりしているのもあるが、今と過去のいきさつを分かりやすく映像化している。
孫世代の描き分けも明確で、各人個性がハッキリしている。
理不尽な継承。
それを守って実行する異常さ。
静かな中に恐怖が潜んでいる。
依然としてガロは逮捕されないし、今後も見ていきたいシリーズ。