このレビューはネタバレを含みます
整形ビジネスで一攫千金を目論む男の話。
「素性の分からない男が医師免許を剥奪された外科医を利用して金儲けをする」という、サクセス・ムービーなのかな?
とにかくまぁ、テンポ良く進行していくのは良いのだけど、あまりにもテンポが良すぎて、ただの御都合主義に見えてしまうのが残念。
というか、「どんな問題が起こって、どうやって解決するのか?」を見せるのが映画の面白さだと思うのだけど、そこを掘り下げずに成功していく様子だけを見せていくので、カタルシスが感じられないんだよね。
後半になると、主人公2人の確執が主に描かれるわけだけど、前述した様に2人が苦労したり、協力したりという描写がないから、2人の間にあるはずの友情が感じられない。
ただのビジネスパートナーにしか見えないし、そんな2人がいがみ合ったところで、何の感傷も抱けませんでした。
単純そうに見えて、意外と込み入った話で分かり難いし、ギャグも前時代的なものが多く、頼みのマ・ドンソクも何を考えているか分からないキャラクターで共感出来ず…。
まぁ、マ・ドンソクのおかしなファッションを見れたのは嬉しかったけど、いくらマブリーファンでも、厳しい作品だったな~というのが正直なところです。