これまでに多くの“擬人化”手法で世界が感動するファンタジーを創り続けてきたピクサーが新たに贈るのは〈もしも、火・水・土・風のエレメントたちが暮らす世界があったら…?〉という世界。
それぞれが違う個性と見た目を持ち、個々の特性をいかして暮らす元素たちの隔絶と交流、そして恋愛を描く感動作。
これ、正直いうと「どうせ多様性やらなんやめんどくさい映画でしょ?」とあまり期待してなかったけど、スミマセン…けっこう面白かった(笑)
初週は芳しくなかった日本興収もお盆特需もあり劇場は(子供達を中心に)大盛況。本国アメリカでも“爆死”寸前からの一転ロングラン上映らしいので、同じような印象を持った人たちが多かったんじゃないかと思う。
昔からゲームに慣れ親しんだ人間からすると全く違和感のない〈火・水…〉などのエレメントがテーマとなる作品というのもあるけど、韓国移民である監督が自身の体験を基に描いた物語はリアルだしわかりやすい。
絵がキレイなのはいうまでもないが、主張すぎない心地よい劇伴、とにかく自然な恋愛映画だった印象。
さすがピクサー、という言葉を久しぶりに思い出した作品でした。オススメです。
同時上映の短編『カールじいさんのデート』
〜の空飛ぶ家を知らないので感想はレビューは割愛。犬、食道発声法みたいな方法で普通に喋ってますな(笑)