田舎の村にある祖父母の家を訪ねた看護学生の古川琴音が、その家に隠された恐ろしい秘密を知ってしまう。
この世界の“幸せ”の総量は決まっていて、誰かの幸せは誰かの不幸の上に成り立っていると言う、ゼロサムゲームみたいなコンセプトは非常にユニークだ。
最初は「ミッドサマー」みたいな村の因習の話かと思ったら、どうも主人公が知らないだけで、この映画の世界は総べてゼロサムらしい。
どう言うこと？と思ったんだが、実はこれはディストピアSFで、世界観的には劇中の叔母さんの言ってることが正解なのかな。
爺ちゃん婆ちゃんの台詞が、終始棒読みなのも余計に気持ち悪い。
もし突然自分がそんな世界に生きていると知らされたら、そら絶望するわ。
ブラックな笑いが多く、怖いか？と聞かれたらそれほど怖くは無いけど、他に似た作品を思いつかない独創的な怪作だ。
下津優太、この名は覚えた。
