最後まで行く
ストーリー序盤は、最初に起こしてしまった事件の処理を最後までやり通す、という意味のタイトルだと思っていました。序盤、工藤が追い詰められていく様子に引き込まれていくんですよね。見ていてもこれは苦しい…。
追いつめられているのに、時にはコミカルな方法で問題を解決しようとする工藤を見ていると、なんだか笑えます。本当しょうが無い人だなと思いつつもどこか憎みきれず、気づくと応援しています。
綾野剛の矢崎もさすがです。わざとらしいほどの敬語を使い、感情を出さず、コートにピシッと身を包んだ姿から、この人キレたら絶対ヤバいでしょという雰囲気がひしひしと醸し出されています。工藤と矢崎の物語をもっと見たいと思わせるようなキャラクターの良さです。
ラストシーンでは、まだまだ行くんだな、最後まで行くんだな、と見ているこちらも高揚し、おもしろいシーンではないのに笑いや涙がこみ上げてきました。やっぱこれだよ、という姿でまとめてくれています。
ストーリーを完璧に理解できたとは思えませんが追うのに必死で気づけば日常のことは忘れてました笑
派手なシーンあり、くすりと笑えるシーンありすごく見やすく作られてるなと思いました。普段高ぶらないような感情が高ぶり、何だか胸がすっとしたような気持ちになりました!