なぜだろう、なんだか癒されます。
ストーリーの中で大きなことは起こりません。どこへ向かっているのか、答えが何なのかもわかりません。なのに引き込まれていくんですよね。ストーリーや主人公たちの営みに、あぁ人生ってこんな感じなのかなぁと思わせる説得力があるんです。
見ていると、家族が破滅に向かってるのか幸せに向かっているのかほんとに分からないんですよね。夢を追う父親、おばあちゃん、病気を抱えた息子と色んな不安を抱えた家族です。
夢を追いかけるのはリスクがあります。でも、家族だって安らぎばかり与えてくれる訳ではありません。どんな風に生きてもいつか人生は終わるけど、今日を生きていかなければならないことだけは決定しています。お金が無いなら稼がなければなりません。水が無いなら汲みに行かなければなりません。
うまくいかないことがあったり、不満をぶつけたりしながらも、とりあえず今日も一緒に一日を過ごしている。そんな中に幸せもある。
でも、いつか我慢が沸点に達したらどうすれば良いのでしょうね。映画は最後は爽やかにまとめてくれています。自然のなかでの暮らしを見るだけで何だか癒されますね。