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658km、陽子の旅のdarumaのレビュー・感想・評価

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)
4.0
(オンライン試写)期待に間違いなかった!好き。冒頭のトイレットペーパーとイカスミでもう持ってかれた…リアル。私ロードムービー大好きで、ここは想定通り様々な出逢う人に助けられていくのですが、それだけじゃないのが衝撃。そこがまたリアル。菊地凛子さん素晴らしかったです。

見上愛ちゃんとの別れのシーンで泣いた…!(彼女の役がまためちゃくちゃ良)あと握手。主人公の性格というか、生きざまがとても伝わる。
タイトルの出方も素敵。(ここで!という)
主題歌がドライブ・マイ・カーの石橋英子さん。序盤、作品の印象が重なりました。

途中でふと思い出した…熊切和嘉監督は「私の男」!一瞬ヒヤッと。竹原ピストルさんは監督の常連だと思いますが、直近ではドラマ「直ちゃんは小学三年生」のイメージが強かったので、久々に「永い言い訳」的な演技を思い出した。とても素敵。あとオダギリジョーさんが効いてる!

本作は情報が流れてきた時点で観たいと思っており、ちょうど上海国際映画祭で最優秀作品賞、最優秀女優賞、最優秀脚本賞を受賞した(おめでとうございます!)ニュースを見たタイミングで試写の募集を見かけて応募しました。

熊切和嘉監督は北海道御出身(私も北海道在住)、「海炭市叙景」と「私の男」を観ており、以前住んでいた町が映し出されていたので思い入れの深い作品です。「海炭市叙景」は佐藤泰志原作の函館三部作で一番好きかもしれません。こちらにも竹原ピストルさんが出られていました。

制作がオフィス・シロウズ。以前、好きだった作品の制作に名前が載っていて気になり始めたら、結構好きな作品でちょこちょこお見掛けするなあと思っていました。「五億円のじんせい」「教誨師」「子供はわかってあげない」あたりが特に好きです。

観始めてから知ったのですが、本作はTSUTAYA CREATOR'S PROGRAM 2019の脚本部門審査員特別賞受賞作品です。なるほど…!(ドライブ・マイ・カーも確かツタヤ系。カルチュア・エンタテインメント)
私、ここ結構好きです。

オンライン試写で監督のアフタートークがありましたので、コメント欄に記載します。ご覧になられた方はどうぞ。
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