まいたけ

658km、陽子の旅のまいたけのレビュー・感想・評価

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)
-
こういうかんじなんだろうな、というのがなんとなくわかる映画は最近避けているのが今の気分。なので、この映画の予告を観たとき、まさにそんなかんじで観るつもりはなかったんだけど、なんか気になってしまって、やっぱ観よう! と映画館へ。

菊地凛子の空気の読めなさや奇行? がキツいな…といういくつかのシーンや、ふしぎちゃん、辛い目もありがたいことも均等にあるかんじ、ちょっとな〜と思うこともあるにはあり、観る前にかんじた、“こういうかんじ”の枠を出る映画ではなかったけど、こういう映画こそ映画館で観ないとな、でした。

舞台が東北であることにいろんな意味をかんじたな。東北の人は人情味があってやさしい、みたいなパブリックイメージとのギャップとか(とはいえ自分もヒッチハイクの人は乗せない。。)、直接語られることはないけど除染の風景とか。仮設住宅のシーンも、日常のふつうの暮らしがさらりといれられていて、より強いメッセージになっていたなと思います。

期待していたジム・オルークの音楽はほとんど流れなかったのでは。気づいてなかっただけなのかな。自分、本当に音楽の素養がないな。
まいたけ

まいたけ