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ゴジラVSメカゴジラのRのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラVSメカゴジラ(1993年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1993年の日本の作品。

監督は「誘拐」の大河原孝夫。

あらすじ

1992年、止まることのないゴジラからの被害を食い止めるべく、国連は対ゴジラ部隊「Gフォース」を配置し海底から引き上げたメカキングギドラから23世紀のテクノロジーを分析、そこから究極の対ゴジラ兵器メカゴジラを完成させる。その頃、ベーリング海のアドノア島で翼竜の化石が見つかり、調査をしていた隊員たちは謎の大きな卵。見つけ、持ち帰る。

Netflixにて。

平成ゴジラシリーズの記念すべき20作品目となる作品。

作品としては、続きものとして肝となるメカゴジラがシリーズ位置付けとしては18作品目の「vsキングギドラ」で出てきたメカキングギドラのテクノロジーが元になっていたり、平成シリーズのミューズ小高恵美(「シュート!」)が今作でも超能力キャラとして出てきたり、「vsモスラ」で出てきた双子が超能力センターの職員としてカメオ出演していたりとリンクしている。

そんな本作、やはりタイトルにもある通り、なんといってもメカゴジラが実質的な主役と言ってもいいだろう。同じタイトルの1974年版「vsメカゴジラ」をはじめ、メカゴジラといえばメカメカしい角ばったデザインが印象的だが(そういう意味では「vsコング」のあいつはその進化系か)、今作のメカゴジラはカラーリングこそメカゴジラのそれだが、逆に丸みを帯びたデザインで「メカさ」よりも「ゴジラさ」に近いデザインになっているのが特徴。また、後半ではGフォースが先んじて開発した高速戦闘機「ガルーダ」とドッキングしてスーパーメカゴジラとなる!!らしい。まぁ、後ろにガルーダがくっついただけなんだけど笑

また、メカゴジラと銘打ってることから、てっきりメカゴジラとゴジラのマッチアップメインかと思いきや、その前の前哨戦として登場するのがラドン。こちらはそれまでの鳥っぽさから、よりプテラノドンっぽいモンスター度合いを増したデザインとなっており、ゴジラに対してもお得意のソニックブームやクチバシ攻撃によって割と善戦。しかも、後半ではこちらも全身に赤みを帯びた、その名も「ファイヤーラドン」に進化する!!これが結構個人的にはお気に入りで、メカゴジラメインで目立たない感じだけど、こっちのマッチアップの方が面白かったり。

ただ、その行動理由(ゴジラと戦ってたり、メカゴジラと戦ってたりするので完全な敵役かと思いきや、終盤ゴジラパワーアップの鍵になったり)が謎だったりもする。

あと、関係ないけどメカゴジラのプラズマ砲にやられて緑色の泡を口から吐き出しながらグロッキーになってるラドンの姿がちょっとグロかった笑

その反面、あんまりゴジラ自体はいいとこなしでラドンに対しても前半フルボッコにされたり、メカゴジラに対してもアンカー打ち込まれてビリビリされちゃったりと結構やられまくっている印象。終盤のパワーアップもまぁメカゴジラに負けるわけにはいかないしで、とってつけたパワーアップの印象で、個人的にはいいとこなしといったところか。

デザインとしては従来の平成ゴジラっぽいデザインなんだけど、目元は今作で登場するゴジラの子ども、ベビーゴジラ(ミニラではない)に似たつぶらな瞳が特徴的な感じで女性人気も高そうとか適当なこと書いてみる笑

人間サイドだとGフォースの隊員、高嶋政宏(「燃えよ剣」)演じる青木のとにかくポンコツっぷりにイライラしちゃって、大事な時にふらっとどっか行きがちで左遷食らったと思えば、独自にガルーダを改良して復帰、じゃあ主人公らしくメカゴジラ発進時は一役買うんだな?と思いきや、速攻で戦線離脱して、隊長の佐々木(原田大二郎「めぐみへの誓い」)から「あの野郎…」とか言われちゃう始末(この隊長の青木に対するイライラ具合がこっちとリンクして「ですよねー」ってなるから面白い)で、本当にこいつ主人公かよって感じ。

あと、ドッキング時の「合体したいんで立ってくださいよ」ってセリフだけ聞くとめっちゃ卑猥だなw

そんな感じでメカゴジラ自体そんなに興味がないので、やはり今作もそれほど面白いとは感じなかった。あとやっぱゴジラにサイキック要素はいらないよなぁ。いつまで小高恵美をブッキングして抱き合わせ的にお茶を濁すことするのだろうか…。
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