じぇいらふ

君たちはどう生きるかのじぇいらふのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.7
ようやく観ました。宮崎駿、引退詐欺後笑の復帰作とのことで既に賛否両論らしい中、ゴジラ-1同様、全米1位を取るという快挙。ゴジラほどハードルが上がってもいない中、そういえば配信されないんだジブリ?!と思い出して急いで観賞。
結果は。。。なんか凄い訳分からないアート作品だろうと勝手に思っていたら、結構、ちゃんと宮崎エンタメ作品していた(当たり前か笑)ので結構楽しめました。しかし。。。いろいろ謎だらけ過ぎるのは確かに評価分かれますわな😅まあそもそもハウル以降の宮崎作品って謎だらけといえばそうですが。宮崎じいさまの精神世界って今こうですっていう迷宮笑。話題になったタイトルは、、、結局同名の本📕とは関係ほとんどないのね。読んでないけど笑

🎞️火事どうやら戦時中の空襲 母親のいる病院が燃えている 慌てて家を飛び出す少年 群衆と火災をかき分け火事の病院に飛び込む少年~はじまり

📖太平洋戦争末期。母を空襲で亡くし父と新しい母の元に疎開した少年眞人(まひと)。ある日、謎のアオサギに導かれ、眞人は大叔父が建てたという謎の洋館に足を踏み入れる。。。というおはなしというか設定。

⚠️ネタばれしないとレビュー出来ません笑↓

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鈴木Pいわくの通り、(一応)冒険活劇でした笑。最初は結構地味に昔の日本映画調でした。それでも謎のアオサギの飛行シーンやら、もはや妖怪?な宮崎作品っぽい女中のおばあさん達(白雪姫の7人のこびと達?)等等、おお!と宮崎作品的キャラを感じつつ、謎の洋館突入以降は、、、らしい迷宮冒険活劇展開になりました。

ワラワラとかペリカン達とか、不気味ながらも可愛いキャラ群は、宮崎作品的自己オマージュ感満載で、宮崎アニメファン的には、ああこれこれ的じゃないでしょうか。

色々指摘されてますが、今回作画は直接やってないらしく、そのせいかどこまでも宮崎作品的ではありますが、突き抜け感とか驚きとかはあまり感じなかったですね。飛行シーンとか流石と思いつつも、こういう動きの素晴らしさとかは、今のアニメ作品の技術も相当上がってますので、結構なんとか今の時代にもギリいけるレベルまで作った感じです。よくジブリが大量に職人放出した後で、ここまで作品を作り上げたんだなあとも思いました。なので圧倒的な作品を期待した人には期待はずれかもしれません。それでも、冒頭の人力車に乗るまでを懇切丁寧に描写したのは流石のこだわりだなあ。

ストーリーですが、、、一応展開はむしろわかりやすい、行方不明になった新しい母をなんとか救い出す為に迷宮に突入して→なんやかんやして、若い頃の母に再会→無事生還という王道ストーリーです。なのになんともモヤモヤ感あがあるのは、、、主人公眞人の動機がよくわからないんですよね。新しい母は死んだ母の妹でそれがなんか微妙に受け入れられない(昔はよくある話なのでこの設定自体批判するのは違うと思います、昔の話なんだから)のに、助けだすのに迷いは全然無くなってる。主人公眞人はあきらかに宮崎さん自身ですので、母大好きなんだなあは伝わりますが、、、よくわからないまま謎に頑張ってる感じ、そういう人なんかしら?

もう一つの謎は、洋館以降の地下世界を作った?という大叔父ですね。どうやら生命誕生と世界の運命を握っているらしい、なんとも神的な存在で、その後継者も探している的な存在ですが、、、やっぱりなんでそこまでの存在になっちゃったのか?とかそこまでの力あるならなんで後継者とかいるのか?とかとか、、、説明は当然ないので笑謎だらけですね。全体的に、冒険活劇的展開の設定のための設定いう感じで、エヴァの様なそれでも徹底的に設定世界を作り込んだ感がないので、もう受け入れるしかない感がもやもやしますね。まあ宮崎駿の内的宇宙です~という一番楽な解釈するしかない笑。

全体の解釈について知るために、パンフレット買いましたが。。。なんだこれ?なんも書いてない場面写真だらけ、、、しまった詐欺パンフだった👹設定読本買うしかないではないか。こういうのやめて欲しいなあ。ストーリー等謎解き関連は、NHKのドキュメンタリーが詳しいらしいすね。見れるんかな。

つまりは、もう一度、、、何回も見なさいということか笑。よくできてますなあ。なので、ついに見たぞ!という満足感はありますが、評価が難しい感じです。

それにしても、相変わらずの豪華過ぎるボイスキャスト陣。観ている中では父キムタク以外は気づかんかった菅田将暉とかあいみょんとか。しかしおばあさん達のキャスト(大竹しのぶ、竹下景子、風吹ジュン、阿川佐和子、、)ってあきらかに有名キャストの無駄遣いだろと笑。過去の宮崎作品へのオマージュ?オールスターキャスト的な再出演も多そうなんですが、、、それだったらキリコの役は、柴咲コウではなく、ナウシカ、クラリスの島本須美にやってもらいたかった。年ととりつつ嘗ての有能過ぎる女子キャラならなおさらですわ。それが不満。

結局、、、この作品がこれだけヒットしたら、もう次回作作りますよね。作れますわな。もう引退とか言わないでください、大仁田厚じゃないんだから笑。それより、長生きして次は遺作?まだいける!!等等、今の山田洋次の次を狙ってください笑。
次は、元気な内にナウシカか、紅の豚の続編を希望🦩

主題歌米津玄師とか、流行り抑えすぎ使われすぎで、宮崎作品もシンウル庵野と同じかいとうんざりなんですが笑、今回の曲あんまり実はピンとこない米津の曲で一番いいな✨と思いました。