“魔女さん”の異名を持つ女性が手がける香水が、挫折した女性に勇気を与え、夢の実現に向けて成長していく様を描いたヒューマン・ドラマ。
昔から香水好きなので、香水映画は楽しみだったが、本作はそちらよりも「女性が輝けるような映画を作りたい」という想いから始まったプロジェクトとの事で、序盤から中盤はセクハラ・パワハラ・モラハラ・絶望でハラハラ(それハラスメントちゃう)シーンばかりで、一部を除きとにかく出てくる男がクズばかり(笑)
一応男やってるので、悲しいかぎりだし、流石にこんな絵に描いたようなバカはそういないと思うけど(とくにセクハラハゲ)、ジェンダーギャップ指数の世界ランクがさらに下がった今のこの国にはピッタリな映画なのではと思った。
作品としては、ひとつひとつのシーンが少しクドめで若干長尺に感じる部分はあったけど、全体的には悪くない。メッセージ性もしっかり感じ、見どころのある作品だったと思う。女性を中心に、気になる方は是非ご覧ください(上映館の少なさが最大の問題か)
某ガソリンスタンドでセルフ給油してると画面に出てきてずっと眺めることになる桜井日奈子ちゃん。失礼ながらちょっとモッさい印象あったけど、本作の主役はピッタリ、一皮剥けたら輝いた姿なのもさすが女優と行ったところ。
大好きな「スウィングガールズ」以降あまり目にしなかったが、ここに来て「忌怪島」→本作とまさかの同週公開の平岡裕太、20年近く経ってもどことなく頼りないポジションは変わりないようですな(笑)
黒木瞳さん??いや、もうなにも言うことありません。相変わらずお美しい…。
珍しく昼一の回で観たというのもあるけど、観客は少し拘りを感じるシャキっとしたおばさまばかり。これぞ香水映画…って感じです(笑)