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マダム・ウェブのHALのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.7
予告では盛んにマーベル初のミステリーサスペンスと告知してるがはっきり言ってこの映画でマーベルは2番手の製作会社という立場でスーパーされており、メインはコロンビア映画(ソニー・ピクチャーズ)。その100周年の記念映画。なのでマーベル映画として観るとちょっぴり地味。いわゆるスター級の役者は一人も出ていない。
 
 ストーリーは1973年のペルーから意味深に始まる。掴みはいい。いい始まり。ここに妊娠中にもかかわらず研究のため訪れていたマダムウェブの母親の話からスタートする。その母親がトラブルに遭う。ここで”ラス・アラニャス)といわれるスパイダー・ピープルが突然出現する。

その後話はすっ飛んで2003年!なぜ、現代ではなく2003年なのか?それはのちに登場する、スーパーヒーローのあのスパイダーマン(ピーター・パーカー)が絡んでるからだ。この時はマダムではない、レディーのウェブ嬢と3人の少女たちがスパイダー的な能力を持つヴィランのエゼキエルの追跡を逃れながら最後の戦いへとつき進む。クライマックスの戦いも地味といえば地味。

そのうちマダムになるかと思ったらレディー(お嬢様)のまま。なんでやねん?
ラストは不自由な体となったウェブ嬢で登場するがその不自由な体となった原因についてがイマイチわかりにい。それに関する台詞もないので初見ではわかりにくい。それって演出ミスではないのかと突っ込みたくもなる。

 主役のダコタ・ジョンソンはこの役に違和感は感じないが如何せん地味。悪役に至っては全くの無名の男優。これでは少なくとも日本では客が来るわけない。実際私が見に行った時も館内がガラガラ。
なのでアメリカで初登場2位。マーベル映画にしては惨敗に近いと話題となっている。広告費をかけた割にはヒットせず赤字となっている。最も最近のマーベルは失敗作が多いが。
また、マーベル映画につきもののポストクレジットシーンもないので続編ができる可能性は限りなく0に近いかも。

ラストにスパイダーウーマンと一緒に悪党と戦うシーンがあるがこれがある意味ポストクレジットシーンなのかもしれない。ここが映画の中で一番派手かも。

余談だが、この映画、編集が上手い。非常にスマートなつなぎで場面転換がスマートだ。調べたら役者もやっている美人の編集マン。スパーイダーマンシリーズはこの人がやっていた。
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