このレビューはネタバレを含みます
すみっコぐらしの映画は第一作から映画館で鑑賞したが、子ども向けだけど子どもだましではない良い見本のような創りに感心した。
という期待感を持って、今作も鑑賞。
おもちゃ工場という夢のある工場のお手伝いをすることになるまでの一連はとても微笑ましく、おもちゃを作るノルマがだんだん増えていっておかしくなっていく不穏さなど、物語の展開は素直に入っていけた。
その上で後半では、冒頭しろくまに届けられた人形とか届けに来た本当のペンギンとかが物語に効いてきて、おもちゃの秘密とか工場そのものの秘密が明かされていく展開は大人の私が見ても面白く、工場の思いにはぐっとくるものがあった。
数えたカットは867。
すみっコたちが動き回る様子を見るだけで嬉しくなるほどにはすみっコぐらしを好きになっているので、もう十分ではあったのだが。クライマックスには「ダイの大冒険」鬼岩城を思わせるアクション展開が入ったのは驚いたし、面白かった。
最後に、井ノ原快彦ナレーション降板の件。過去2作と違い、本上まなみ1人でのナレーションであったのだが、ナレーションと作品がマッチしていて全く違和感なかった。
土壇場での取り直しとなったので、元々のバージョンとどう違うことになったのか気にならないではないが、作品から外の世界の雑音が入らなくなったので、よかったと思う。