ヒーリン

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーのヒーリンのレビュー・感想・評価

4.7
阪元裕吾監督脚本作品。
プロの殺し屋であるちさととまひろは、ジムの会費や保険代など、お金の工面に困窮していた。また、殺し屋協会アルバイトのゆうりとまこと兄弟も、指令ミスで殺し屋の報酬が貰えず困っていた。そんな中、ちさととまひろがいなくなればプロの殺し屋に昇格できるという噂を聞き、ゆうりとまことはそれを実行に移す・・・という物語です。
前回と同様、日常パートのゆるさと、アクションシーンの激しさの緩急がとにかく楽かったです。前作ではまひろがコミュ障という社不な感じが押し出されてましたが、今作ではちさとの方がギャンブル狂という部分が押し出されててその対比も良かったですね。敵対する相手も、アルバイトの殺し屋兄弟なので、規模こそ大きな話にはならないけれども、絶対的悪ではない、なんなら兄弟にもちょっと感情移入してしまう点も素晴らしかった。それを見据えた上での賛否両論あるであろうラストは、完全に阪元監督の掌の上で踊らされてる感覚になりましたね。やられたって感じがしました。
ちさととまひろの部屋の物とか、食べてる物とかが間違いなく前作より良いものになってるのも細かい演出で良かったですね。死体処理業者の田坂・宮内コンビもとても魅力的なキャラクターになっててとても良かったです。
1作目がヒットした後の2作目って期待値が高い分なかなか難しかったりするんですけど、これは期待を超えた素晴らしい映画になったんじゃないかと思いました。最高。
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