ヒーリン

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのヒーリンのレビュー・感想・評価

3.8
レジス・ロワンサル監督脚本作品。
全世界待望のミステリー小説「デダリュス」完結編の各国同時発売のため、9人の翻訳家が集められた。作品の流出を防ぐため、翻訳家たちは人里離れた洋館の地下に隔離され、外部との接触も禁止され、作品の翻訳を行わせられた。そんな中、「冒頭10ページをインターネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば、全ページを流出させる」という脅迫メールが届く・・・。という物語です。
大筋のストーリーは、予想外の展開にミステリー物としては良く出来てます。キャラクターもそれぞれ個性的で、誰が誰かわからなくなるとかもなくて(洋画だとたまに人の見分けが付かなくなっちゃうとかあるのよ・・・)、その点も凄く良かったです。
ただ、もうちょっと個々のキャラクターが絡んで上手く収まったら面白いのになあと思ったり。エリックの助手のローズマリーとかもっと介入して来てほしかった、良いキャラなのに。
あと、とあるキャラクターの自殺とか、この展開は必要だったのかなあ?とか、細かいところでなんか上手くハマらなかったのが気になりました。演出的に盛り上がりに欠けるのも気になりました。
いい題材だし、面白いんだけども、勿体ない部分も多いなあといった感じでしたね。
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