Ginny

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのGinnyのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.6
公開記念舞台挨拶中継、上映前の回を鑑賞。
謙杜くんの舞台挨拶を見逃すわけにはいかないと、旅行帰り直行で行きました😌

岸辺露伴映画だから今日は全身黒で行きましたが壇上に上がられた皆様も黒で決めていて一緒だー(一緒ではない)と嬉しかった。

岸辺露伴は、確かルーヴルのものだけ漫画貸してもらい読みました。大きなサイズの。
ジョジョ読んだ事なく世界観が掴めなかった記憶。月日を経てNHKドラマ版がとても面白く好感を抱いていたところ、まさかの謙杜くんが岸辺露伴映画に出演。めでたすぎる。

色んな魅力が詰まった謙杜くんが好きです。
可愛さもかっこよさも美しさもミステリアスさも、角度や表情によって見せる顔が違う。
舞台挨拶の時も感じましたが映画本編ではより端正な顔立ちが際立って伝わり、謙杜くんの顔の美しさこそがルーヴルの芸術品では?!となりました。
ただ…顔の造形、立ち居振る舞い、見た目はパーフェクトでも発声と滑舌、喋り方等声の演技はまだまだ成長の余地があるのではないかと思いました。
というのも、その他周りの人たちがすごすぎて。

高橋一生さんは、最高にクールでかっこよく、独特な世界観をしっかり説得力を持って伝えることができる抜群の演技力をお持ちで、岸辺露伴実写は彼あってこそのものとしみじみ思う、今回も素晴らしい完成度でした。
余談ですが私も最近「〜じゃあない」と、「あ」をきちんと発音して喋ってます。急にそうなりました。

泉鏡花役の飯豊まりえさんは、ドラマよりも存在感増していて良かったです。
原作には登場しないようですが、いて良かったと思います。

最近エヴァの舞台や鬼滅の能を鑑賞して、媒体が変わることで作品が進化する、幅が広がる面白さを実感しています。実写の際に完璧に同じものを再現しなければ気が済まないと思っていた時代もありましたが、漫画やアニメではできない、できなかったことをする、複数の可能性や発表される時代に合わせた変化が興味深く、また生の舞台だからこそできること、魅力というものを体感して、メディアミックスの多彩さを知り、寛容になってきました。

原作へのリスペクトを伴ったメディアミックスは、内容が変わっても新たな選択肢というか回答の提示として受け入れて良いと思いますし、たとえ内容が変わっても元の原作の良さが損なわれるわけではないので、広く受け止めるのもアリじゃ?と思うこともあれば、原作へのリスペクトがない消化試合的メディアミックスはガチギレするしてもまぁ致し方なし。

本作は、舞台挨拶で高橋一生さんが語っていた通り、小道具や美術がとても丁寧に作られており映画作りに対する誠意が伝わりましたし、謙杜くんもおすすめしていた通りカメラアングルが良いッ!ほんとーに良いッ

岸辺露伴の世界を描く気合いが感じられました。

あと、驚いて、なんだか嬉しかったのがエンドロール、謙杜くんの名前のところに「なにわ男子」がなかったことと、製作委員会とか、プロデューサー?とかにジャニーズや藤島ジュリー景子の名前がなかったこと。
今まで見てきたジャニーズ出演映画では、そういうものが多くて、売り出すための土台が出来上がってるジャニーズのための映画感があって複雑な気持ちがありました。
だから、エンドロールを見て謙杜くんは、若き日の岸辺露伴役として、妥協しない映画作りをする人たちに彼本人の魅力をきちんと見初められたんだなと嬉しくなりました。
なにわ男子の、長尾謙杜くんが好きなので、グループ名がないさみしさもありましたが、「長尾謙杜」という個人の名前のみ連ねるところが謙杜くんの活躍の第一歩感があってそれはそれで良いなーと。
映画館で上映される映画への出演が初めてって意外だったけど、それが大好きなジョジョに関係する映画でとても素敵な記念になって良かったね。
舞台挨拶のスタイリングもヘアメイクもばちばちに決まってかっこよかった。眉毛整えたのかな。太い眉も好きだよ。

そして美波さん。
舞台挨拶での、ヘヴンズドアーを通してもその人の真実?を理解することはできない、読む側のフィルターがかかるといった旨の発言がとても面白く目から鱗で感激しました。
この素晴らしい着眼点と感想をうまく司会者の方が拾い生かせてなかったように思え、私は残念に感じました。勿体無い。
演技もすんばらしく、作品を支えていました。

だが情の若林の祖母役で好きだなと思った白石加代子さんが出ていて嬉しかった!
一癖二癖?癖というかチャーミングな魅力があり一筋縄で行かなそうな生命力があるおばあちゃん役として抜群の存在感!
サングラスも良かった。

木村文乃さんも、美しくミステリアスな雰囲気が絶妙で見応えありました。
テンション?感情の切り替えが難しそうな役でしたが、健闘しているなという印象。

まだまだ岸辺露伴の実写化みたいなーと思う。岸辺露伴の実写というか、高橋一生が演じる岸辺露伴がもっと見たい。

謙杜くん演じる青年期から高橋一生の岸辺露伴への繋がりが腑に落ちない感じなのですがそこの部分の登場人物の内面設計はどうなっているのでしょうか…?
ただ舞台挨拶で謙杜くんと高橋一生が並んでる様子を見ると2人ともお顔が端正でそういう共通点は良いなと思った、耳の形は違うと思うけど。
Ginny

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