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岸辺露伴 ルーヴルへ行くのAyaxのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.4
露伴先生の劇場版。
原作未読で、ドラマは観てる。ドラマは好き。ちなみに今回の劇場版は、原作未読でもジョジョ知らなくてもドラマ観てなくてもいける作りになっているよ!
私は木村文乃さんが苦手で、今回準主役的な扱いで分量が結構多いのであまり好きじゃなかった。
あと「ルーヴルへ行く」の割にパリのロケは1割くらいで、会津が3〜4割だったのでは?
回想シーンが長めで一時間のドラマとかでもっとコンパクトな方が良いのではと思ったりしたけど、ドラマだと予算的にパリでロケできないのかもね。そして映画だからルーヴルで撮影できたとかもあるのかな。どうだろう。
パリのロケについてもちょっと難癖を付けたく、ルーヴル自体は爆裂ゴージャスなんだけど、とにかく人が少なく感じた。エキストラ。美術館の中も、ピラミッドの所も、カフェももっと人いるやろと思うし、スカスカして貧乏くさく見えちゃった。
地下の倉庫もスカスカだったし(使われてないという設定だとしても)、幻覚で登場人物があたふたするシーンも幻覚だから画面に映らないのでちょっと間抜けに見えた。コントっぽかった。炎も明らかにCGでチープだったよ。
ルーヴルのスタッフがPCで検索して黒い絵がヒットしたって場面で、その検索結果の画面を見るために、そのPC(しかもノートパソコン)が置いてある部屋にみんなでぞろぞろ行くのもダッサーという感じ。ドラマだから必要な絵というのはあるのかもだけどダサい。エマさんのパソコンとかじゃだめなの?それ以前に誰も検索しなかったの?とか悶々とした。(「サーチ2」はそこらへんの表現含めてマジで良いのでおすすめ)
設定的にパリというシーンでもこれは日本で撮ったんだろうなとわかっちゃう感じがしたりして、リッチには見えなかったよね(ロケだったらごめんだけど)。
ごちゃごちゃ詰まってればいいというものでもないだろうけど、私には安っぽく見えちゃった。ドラマにしてはリッチだけど、映画にしてはチープというラインなんだろうな、このシリーズ。監督が露伴シリーズはじめ、NHKのドラマの演出をされてる方で、映画は初監督らしいのでそういうのもあるんだろうな。
良かったのは、やっぱり露伴先生のお家(葉山加地邸)と、冒頭のオークションやったホテル(横浜のホテルニューグランド)。
キャストは、飯豊まりえさんの泉のキャラが板に付いてきてる感じで良かったのと、私が邦画で出てくると嬉しくなってしまう池田良さんが出てきて良かった。高橋一生のフランス語も素敵だった。
辛いことをたくさん言ったけど、これからもテレビでやってたら観るわよ。映画にしてももっと良くなるよ!って思うの。
露伴先生、アイメイク凄いなと思ってるんだけど、アイラインだけかな。つけまつ毛かエクステもやってるのかな。気になる。
露伴先生のヘアバンドは劇場版の特別仕様で今回は本革らしい。

〈以下、ネタバレ言及〉
奈々瀬になんでヘブンズ・ドアーできたのか。
先祖の罪や後悔も襲ってくるという設定はOKなんだけど、そうだとしたら、露伴が記憶をなくしても解決しないのでは?
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