ぴのした

ザ・キラーのぴのしたのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.9
久しぶりに見るデヴィッド・フィンチャー映画。初っ端から緊張感が途切れず、ド派手なシーンは少ないのにずっと面白い。

仕事に失敗して命を狙われることになった殺し屋が、復讐のために妻を襲った同業者を1人ずつ殺していく話。

相手に迫っていく過程を淡々とモノローグで繋いでいく渋い作りで、相手が住むビルに入るための鍵のコピーを手に入れるまでの過程の方が相手との対峙シーンよりコッテリ描かれていたりする。

その手順一つ一つが鮮やかで、かと思えば泥臭い部分もあり、一つのお仕事の現場に密着したドキュメンタリーのような味がある。