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後継者のkochabのレビュー・感想・評価

後継者(2023年製作の映画)
4.0
いよいよお正月三が日も最終日。今回は都内まで行って、「インディアンムービーウィーク2023」開催中の中、映画「後継者」を観てきました。主演がヴィジャイ。もう何度か筆者もインド映画で観ている俳優さんなので、入りやすいなぁ~、とも思って映画館へと行ってきました。

まずはインド映画、本作は本国で2023年公開の作品ですが、1年以内に観られるとは有り難い事で。座席も70席弱でしたが、ほぼ満席状態。ネット予約も日(今回は「年」)が変わった途端に発売でしたが10分で完売でしたし。

シナリオとしては、一代で財を築いた父。そして三人の息子で主人公は末っ子、三男。何もかも全てを決める父と決別していた。しかし兄二人に経営を任せるはずがスキャンダルで家を出ることに。そしてその父もガンが見つかる。その状況を知った主人公は家を継ぐ決意を固める~、というストーリー。

しかも本作はダンスも多ければ、相変わらず、と言うべきか主人公は無類の腕っぷしの強さ。アクションもしっかり見せてますがほぼほぼ誰も死なないストーリー。この辺も敢えて気にしているのかなぁ~、と。近作、日本でも観られたインド映画って、アクションで結構血も流れれば、かといっていわゆるマサラダンスはかなり控えめで、いかにもハリウッドに範をとるかのようなアクション映画も多かっただけに、ある意味その流れを分かりつつも、昔ながらの良さも取り入れているのかなぁ~、と思いました。

そこにヴィジャイの時にコミカルな動きと対比のような強さ。そして今回は廻りの悪役とか家族とかがいい味出してますね~。アクションやビジネス対決も入れながらも最後はしっかり家族の映画としてよくまとまっていたと思います。

映画見終わってから、なんか日本にも似た話があるよな~、と思って帰ってきましたが、気がついたのが毛利元就の「三本の矢」の話。もちろんインドの制作陣は全く知らないとは思いますが、本作、日本人の琴線に触れやすい作品だったな~、とも思いました。
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