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哀れなるものたちのkochabのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
2.5
主演がエマ・ストーンでなおかつ賞レースでも話題になっている映画でもあるので早速映画館へと行ってきました。

まだ蒸気機関がメインな時代。と言っても科学は発展してきているが、建物など(主たるロンドン以外など)は現在に続く、というよりはなにか空想的な感覚もある世界。そこで、上流階級と思われる妊婦が飛び降り自殺から始まり。母親は亡くなるが、胎児の脳を移植して母親を蘇生させる。故に子供の脳に体は大人、という実験モデルが。知識の吸収は早い中、外への世界と飛び出していき~、と言うのがメインなストーリー。

シナリオ的には女性の成長物語、というか、自立していく姿を示している、ともとれるし、男のもの、という女性観から自立していく女性、とも確かにとらえることもできるかと。

そこをエマ・ストーンが女性の成長、幼児期~反抗期を経て成熟していく姿を端的に表していたな~、と。

ただ、どこが映画的にはなんか西洋的、またはキリスト教的というかそういう世界観であったり道徳観であったり、と言うものを根本的に理解していないと、東洋的、または仏教的思想の中ではイマイチ分からない、というところも実際あるかな~、と思っています。鑑賞後、なにか似た映画あったよな~、と思ったのですが、思い出したのが「シェイプ・オブ・ウォーター」(記事)と。そういえば世界観もなにか似たようなところだったり、と。確かにこちらも賞レースでかなり高評価でしたが、筆者の中では「それほどでも~」、と言うのを思い出しました。だから本作品が西洋的には高評価でも、筆者はまたかな~、と思うくらいで。

でも、米国アカデミー賞2024にて助演男優賞にマーク・ラファロがノミネートされていましたが、筆者的には養父役ウィレム・デフォーの方がずっと良くて、ノミネートはこっちじゃね?と思ったことも記しておきます。(^^ゞ
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