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ダム・マネー ウォール街を狙え!のkochabのレビュー・感想・評価

4.5
投資がネタ、という映画は興味があって。と言うのも、今回本映画は筆者、株主優待で観ておりまして。チケットカウンターで見ていると他の方も同様に株主優待券を使っている方を多く見かけまして。映画もそこそこには入っていましたが、筆者見ていた回も投資に興味がある、または実践している、という方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。

今回は実際にあった話を基にしたしたシナリオ。アメリカでの証券取引市場でゲームストップ株が機関投資家(ヘッジファンド)に大きく空売りされていた。そこに気がついたいわゆる個人投資家がネットで拡散したところ乗っかる個人投資家。さらには証券会社のアプリを使っていたこともあって、わずかな期間で一気に「踏み上げ」(スクイーズ)する事に、と。

似たところには日本でも公開された映画「マネーショート」を思い出しましたが、今回の方がもっと分かりやすかった、というのもありますが、筆者、この記事は映画を見た翌日に記しておりまして。というのもネットで「ゲームストップ株」と調べたらそれはたくさん記事が出てきまして。それを読み込んでいたらさらに映画がよく分かってなるほどな、おもしろいなぁ~、と思いました。

映画の背景、資産の有り無しですでに稼ぎ方そのものが違う、というかある人はよりあるようにしかならない資本主義の貧困格差、というのがより進んでいる感じも受けましたし、またコロナの給付金などもあったのかな~、とか思ったり。そもそも個人投資家の反乱、ともあった、と言うことですが、調べてみると裏にはその個人投資家の反乱にのっかった機関投資家もいたはず。またただ空売りだけではなく、「オプション取引」なども今回調べて初めて知った、などなど、まぁ確かにいろいろあるのでしょうけど。だからこそ結果「誰も訴追されなかった」という点もあるかもな、と。もちろんロビー活動していた金持ちもいた、的なところも否定できないとは思いますけど。

映画も当時の動画、ニュースなどを使いながらも俳優さんもだいぶ寄せて作っていたな~、と思いました。主演のポール・ダノもダサ格好良さを出していましたが、もうちょっと伸びてきてもいい俳優だな~、とは今回も思いました。また今回は悪役的な立ち位置の機関投資家陣はこれまたベテラン俳優さんで、あ、見たことあるある、的なところでなんか重鎮感もあっておもしろかったな~、と。

では日本でこの話のような事が?と思いますが、日本は値幅制限とかもありますからそうは起きないんだろうな~、と、でもアメリカの急騰もどうかと思いましたが、日本も守られている、と言えば聞こえはいいですが、逆に言えば規制が多いよな~、と。個人投資家、としては日本の株式市場では未だ「単位株制度」があったり。一株単位では好きな時間で売ることができない。確かにミニ株制度もありますが、今はオンライン取引メインなのですが、そんな制限もなくしてより個人投資家も買いやすくする、そのタイミングこそ「新NISA」ではないか、と思っていることも併せて記しておきます。(≧ヘ≦)フン
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