イベリー子豚

大阪古着日和のイベリー子豚のレビュー・感想・評価

大阪古着日和(2023年製作の映画)
4.2
「『孤独のグルメ』なテンポ感と」
「『おいしい給食』的ユルさのモノローグに」
「センスと感度が高い映像」
「【パスカルズ】っぽいファニー・サウンド」
「そして」
「ご飯がめっちゃ『せっかくグルメ!!』でウマそげな」
「【花梨】ちゃんと」
「【光石研】ちゃんが可愛いすぎるだけの」
「ほのぼの日常系『笑う招き猫』で」
「結局、まるっとただの【個人チャンネル】」
「飛沫まで捉えるガチ(画質)漫才」
「もう排水口とは呼ばせない」
「パパ田哲矢」
「《あ……は……なるほど》」
「《森田くんさぁ!「人生」ってそれはちょっと
イイ加減じゃないかなぁ!?》」
「《あ、俺それ頼んでないっスよ。
(……今の、むっちゃ旨そうやったなぁ)》」
「《帰り道はランウェイなんで!》」
「たぶん、『漫才ギャング』が好きな人も好き……
じゃないかしら?」




「#俺たちの宇野祥平」が
木曜10時に羽を伸ばしている、この'23上半期。

邦画界の回転率を上げまくってるのは
間違いなく
【磯村勇斗】くんと【光石研】さん。


中でも
直近の『波紋』とは違いすぎる
チャーミングで脱力しまくったミッツの魅力が
本作で爆発しております。


ナチュラルに演技(コント)する【森田】氏との
掛け合いがめっちゃ気持ちいいんです。

きっと
居酒屋シーンはアドリブもあったのでは?

「とにかく楽しそうなミッツ」が観られただけで
僕ら映画ファンは幸せなんだよね。


そしてナントいっても、ヒロイン【花梨】ちゃん。

「知的」で「やや気だるげ」だけど
「強い意志を宿した瞳」。

そのお顔立ちは
【本田真凜】ちゃんと言うべきか
【早川聖来】嬢……イヤ【大友花恋】ネキ……
はたまた【駒井蓮】姫でしょうか。



「表情筋死んでる」 
「基本受け身」
「人の話を聞いていない(別の事を考えてる)」風で
「実は敢えて聞こえてないフリでカマしてて」
「こっそり会話の流れを先読みしてて」
「裏回しして」「主導権握ってる」タイプ。


でもそこには
ちゃんと好意とリスペクトがあるって……。


もう「お笑い好きな陰キャ」をひたすら
その気にさせちゃう魔性の子猫ちゃんですやん。


地球上の全・深夜ラジオリスナーは
こういう女の子とご飯に行きたいんですよ。


ストーリー自体は絵日記3ページで収まる
小規模でありきたりな物語だけど
ユーモアとキャラクター達の魅力で
「古くて高い【Champion】」より
「安くて新しい【SHEIN】」派イベ子も
ずっと飽きず観ていられます。

ルーティンとかVログ好きならよりハマりそう。




飲食店の従業員さんまで
全員、クレジットにいれてるところも
初監督作品の気概を感じますね。



さてさて
特典のポスターもさることながら
たった3人で「年商4億」を叩き出す
怪物級のビジネス嗅覚を持った【ザ・森東】の
真価とは。


劇場併設の物販コーナーをご覧あれ。

関連グッズの金額に震えますよ。