ダイアナナイアド(アネットべニング)は28歳の時に挑戦して達成できなかった、キューバからフロリダまで160kmを泳ぐという目標に、60歳を過ぎてから、再挑戦しようと思い立つ。
親友のボニー(ジョディフォスター)は反対するが、どうしても協力してほしいとダイアナから懇願されて、渋々コーチを引き受けることに…。
アネットベニングとジョディフォスターが本当に熱演でした。
諦めないことのすごさ。
だけど、実際には、ダイアナは『諦められなかった』と言う方が近いと思います。
作品中で『英雄コンプレックス』と表現されていましたが、それを超えないと自分が自分を認められないような一種の頑なさ。
私も規模は違うけれど過去に味わったことがあります。
それに最後まで付き合ってくれたボニー。
彼女にだって、ダイアナを通して、自身が現役のスポーツ選手であった頃の達成感をもう一度味わいたいという気持ちがありました。
協力してくれた人達は多かれ少なかれ、ダイアナを通じて自身が達成感を感じたいという気持ちがあったのではないかと思います。
そんなエゴがあったとしても、一つの目標に向かって、達成を信じて協力することの難しさと素晴らしさがよく表現されていました。
人生の幸せの大半はいろんな種類の友情がもたらしてくれるということを、改めて感じました。
それにしてもこれを観たら、年齢のことは確実に言い訳にできなくなりますね。