もやし

ニモーナのもやしのレビュー・感想・評価

ニモーナ(2023年製作の映画)
5.0
なんかネトフリのパッケージがデカデカとしたいたずらっぽい癖の強い女の子の顔ドーンだったから、あーこれは根明映画だわ俺には無理だわと思っていたけど、どなたかがただのハイテンション映画じゃないと仰ってたので見てみることに。本当にその通りだった。まあ、前半はコメディ全振りだけどね笑 世界観的にはデッドプールよりちょっとシリアスぐらいのバランス。


何者かの策略で世界中に生き恥を晒し国中から追われることになった次期王子。
森の中に隠れていると、突然ニモーナと名乗るハイテンションの女の子が現れてニヤついてる。
あんた俗に言うヴィランなんでしょ? 私が悪事でも復讐でも、手伝ってあげる!
いや、そういうんじゃないんだけど… まあ、真実を知りたいのは確か。
と言うと、じゃあ私の力が必要だね! 手伝だったげる! その代わり、成功したら私の相棒になってよ! 絶対だよ?!

まあようわからんけど一緒に行動しよう。

このニモーナ、強いの何の。体の形も大きさも体重も七変化。どんなピンチも一人の力で突破可能。

でも周りの奴等にバケモノ、とかモンスター、とか言われると後で少し落ち込む。
私はモンスターなんかじゃない… ただのニモーナよ…

どの生物にもなれるけどどの生物からも偽物扱いされて除け者にされる。一体自分は何者なのか… ただただ孤独な人生。



段々とニモーナが愛らしく見えてくるのですが、これもある意味構造的罠。我々が可愛いと思ってるのはその少女のビジュアルという要素も含まれたものであって、彼女からしてみれば、この姿は自然の姿ではない、と。むしろ違和感があってムズムズ?するらしい。


今差別と戦う運動はとても強くなっていて、それを取り入れた映画はとても多いですが、これほど自然にそれを体現している映画ってすごいなあと穿った見方ですが思っちゃいました。(あまりこの手の話は触れないようにしているのですが)




テンポ良くてユーモアもあって感動的で、さいっこうに楽しかった!!
もやし

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