このレビューはネタバレを含みます
定期的に現れる刺さったらヤバい系恋愛映画。ヘソンが男らしいというか、男でしたわ。全男。しかしヘソンに感情移入するかと思いきや、アーサーのセリフの方が刺さった。「ときどき信じられなくなる」とか、「相手は自分を豊かにしてくれてるけど、自分はどうか知りたい」とか。まんま自分が恋人だけじゃなく友達付き合いでも考えることだった。こういう部分を自分も一切関係ない人が出力してくれて大衆から支持されているのは救われる。勿論ヘソンも刺さる部分はある。
24年前…てなってから12年後…てなるの意地悪クイズかよと思った。
描写がしっかりプラトニックなのも良かったし、概念的な深みもありどストレートな恋愛映画より人を選ぶかもしれないがイニョンの思想は素敵だと思った。
作中の描写時間だと、ヘソンとの関係の割にアーサーとノラがキスするの早く感じるが、そのアーサーと結ばれている(+アーサーが素敵な人物であるとしっかり描かれる)ので、「そんなすぐ近くにいる男とは寝るのかよ」みたいな不快感はカバーされている。
誠実さという面で全体的にどうかと思う部分もあるが、作中の2人を叩けないくらい自分も含めて恋愛が絡むと人間は情けない生き物だと思うのでもう、仕方ないよね。普通に泣くし、キモいとも思うよそりゃ。
また、国によって違う男女観みたいなものの言及もあり興味深い。
こういう映画はどうやっても自分の人生とシナプス繋がるのは避けられない。結果はともかく、どちらかというとちゃんと想いを伝えてきた人生で良かったと思えた。
24歳パートが一番いいなあと思ったけど俺今26だった。なるほどね。10年寝かせてまた観るか。
ヘソンのダチ3人が20年間ずっと見た目変わらないのなんか良い。
映像：=====B
脚本：=====B
編集：======A
俳優：======A
人物：======A
音楽：======A
音響：====C
【MVP】アーサー
