試写にて。
馬は可愛い、人間は愚か。
過酷な布教への旅路を描く作品。
他文化に対する排他的な態度と、それが招く終幕。
言葉が通じない国に布教へ来たのに、言葉を覚える努力はおろか文化理解も消極的な主人公でしたが、きっと自分の意思ではなく単に仕事で訪れているだけだという傲慢さも感じます。
鬱屈したそれらを強調するように淡々と描かれる風景が、美しくて怖かったです。ある種神の介入でもあったのかな。
大自然の雄大さと人間の愚かさをダイレクトに感じました。
こだわりを感じるラストカットは芸術的で必見です。
人間いつかは朽ち果てて、美しい草木と太陽に覆われるんだなあ。