このレビューはネタバレを含みます
試写会にて鑑賞しました。
予告やポスターに“『キングスマン』のマシューボーン監督最新作。”
と書いてあったことすらラストへの布石だったなんて、誰が想像できようか。
もう大満足です。
イギリスにキングスマンあり、アメリカにアーガイルあり。
マシューボーン節炸裂の、キレッキレのカッコ良いアクションとテンポ良い音楽で、終始楽しいポップコーンムービー。
踏襲しているようで焼き増しでないのが流石だなあ。キングスマンより遥かにコメディ全振りドタバタ劇。それでいてカッコ良いのずるいです。
今作はまさに“事実は小説よりも奇なり”を地で行く怪作で、二転三転どころじゃなくひっくり返される展開が見どころですね。
思えばポスターもヘンリーカヴィルがど真ん中にいますが、登場時間だけでいうと10分くらいな気がするので、鑑賞前からマシューボーンの手中に落ちていたんだなあ。
『スパイ小説の内容が現実に実在する陰謀と同じだったことから、悪い奴らに狙われてしまった小説家と、陰謀を阻止したいスパイ』という設定がわかった時の清々しさたるや、ため息をつきました。
劇中劇と現実世界が行ったり来たりする面白い作りに、なるほど上手いこと考えるな〜と思っていたらあのラスト。
キングスマンて!!!え!!
もうこういうの大好きです!!
監督の構想的には、
“映画の中に登場した小説『アーガイル』”の映画化である『アーガイルブック』という作品を作り、さらに今作の続編である『アーガイル2』を作り、後々は『キングスマン』とのマルチバース化をさせたいという思いがあるそうで(ややこしいですが)、何が何でも製作してほしいです。
サミュエルLジャクソンやソフィアブテラは、キングスマンにもアーガイルにも登場しているので、その辺をどう折り合いつけるのかも楽しみ。既に意味あるキャスティングだったら燃えますね。
カッコ良すぎて何故かダサく感じちゃうヘンリーカヴィルや、毎度のことながら主役を食っちゃう鬼才サムロックウェル、端役ながらも存在感抜群なデュアリパやアリアナデボーズなどなど、役者陣も素晴らしかった!
強いて言えば猫ちゃんのCGが見ていられなかった事くらいです。あれはひどい。
エンドロールでミナリマの文字を見てテンションあがりました。
デザイン周りを担当しているそうで、ハリーポッターとはまた違うカラフルなデザインが可愛かったです。