Yu

ブルックリンでオペラをのYuのレビュー・感想・評価

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
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『魔女に誘惑されたぞ』

奇妙な人たちが繰り広げる、恋と肯定の狂想曲。

原題は『she came to me』
彼女が降ってきた、ってキャッチーで奇天烈で言い得て妙。これは原題の方が好きです。

人生は迷子になっても良いし、過去の失敗は失敗じゃない、と燻った背中を優しく押してくれる愛ある映画でした。

オペラシーンがいくつか登場するのですが、どれもクオリティが高くて、普通にこのオペラ見に行きたい。
この映画自体がオペラのような構成だったのも、物語と相まって好印象です。ラストのあの長回しカット、ずるいよ〜〜!あんなの好きに決まってる!

途中で画角が1:1.33になるのでびっくりしたけれど、監督曰く「船内は狭いのでそのくらいがちょうど良い」らしい。

不安症のピーターディンクレイジに潔癖症のアンハサウェイに恋愛依存症のマリサトメイに、と技量ある役者が多く出演していて、見応えがありました。
中でもMVPはマリサトメイです。ガテン系船長の風貌とは裏腹に、繊細でめんどくさいけど憎めない魅力的なキャラクターで大好きになりました。
あの汚らしい服の下がガーターベルトにチューブトップなの、ギャップ萌えが過ぎます最高!
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