『万物自然の中にあるカラーパープルを見逃したら、それを創った神に怒られる』
試写会にて鑑賞しました。
大傑作。
現代だからこそ扱えた重厚なテーマと共に、虐げられた者たちの自由への解放を描くミュージカル作品。
アリスウォーカーが1940年代に書いた小説を題材にミュージカルとして甦った今作。現代でリメイクする意義を感じさせる作りに感動するとともに、アリスウォーカーの時代を感じさせない問題意識に脱帽します。
力強い、なんて言葉で括るのは憚られるほどに1900年代初期の黒人女性の人権は蔑ろにされていたんだと思わされました。
虐待され強姦され、どこにも自由はない状況下。
一方的な価値観を植え付けられた後にそこから脱却することは難しいけれど、気づきを得て開花していく主人公に勇気と希望をもらえます。
これは紡がれるべき歴史の物語ですね。
冒頭のあの人の登場で涙腺が緩みました。。オリジナル版リスペクトを感じる演出。良すぎる。
